Ａ Ｔime Ｌimit

「あの……
大変失礼なことを聞くのですが…。
私、あなたの名字知りません………」











なぜに敬語!?










「知らないも何も……
ナチって名前も杏里が決めたんじゃん」








俺がそう言うと、杏里はすっとんきょうな声をあげた。










「ほぇ？」









やべ。その顔可愛すぎっ////










「どういうこと…？」









「あ……いや、いいよ。
気にしないで。
俺の名字は岩科だから」








「岩科千里？」








「そ♪
平仮名にして書いてみ♪」









そう言うと杏里は、指で





い わ し な ち さ と









と書いた。








でも杏里はまだ、少しだけ難しい顔をしていた。








「あ～…カタカナのがよかったかも？」










「……わかったぁ！！
真ん中の文字だねっ♪」










俺は笑顔でそう言う杏里にドキドキしてた。










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