双子☆Love Another Story
「わぁ……。」



佑樹に連れてきてもらった場所は、ちょっとした展望台。




イルミネーションなんか比にならないくらい、とっても綺麗な夜景が見える。




……でも、カップルどころか人もいないな。




「……素敵だろ?それに人もいないし。」




佑樹は私の隣に立っている。




「どうして人がいないの?」



「……あんまり知られてないんだ。梨香とゆっくり夜景が見たかったから。」



修学旅行のときは、あんまり見れなかったもんね。




「そうだ、今渡しとく。」



佑樹はそう言って、鞄から何かを取り出していた。




「……こっちは修学旅行のときに渡せなかったやつ、こっちは、クリスマスプレゼント。」




……好きな人から何かをもらうって、すごく嬉しいな。




「……ありがとう。じゃあ、私からも。」




私はそう言ってプレゼントを出した。




「……ありがと。」


佑樹が照れてるのが、すごく分かってドキドキした。
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