双子☆Love Another Story
僕は、梨香と佑樹を温かく見守るんだって決めた。




それなのに……僕は未だに梨香を忘れられないで、




心のどこかにある2人を応援したくないって思う醜い気持ちに嫌気が差していた。




はぁ……




もしかしたら、もう梨香以上に好きになれる人なんかいないのかもしれないなぁ。





そう思ったりしていた。




「……松井先輩!」



そう思っていた矢先、僕は1人の女の子と出逢った。




「……何か用?」




「あ、あの!私、坂井洋子(さかいようこ)っていいます。松井先輩の一個下です。」



……小さくて元気な子。それが彼女の第一印象だった。




「……質問の答えになってないよ?」




「あっ、ごめんなさい。私……松井先輩とお友だちになりたくて。」




……僕と友達に?




「いいけど……」




「本当ですか!?やったぁ!!」



彼女は僕の言葉を聞き、まるで人生で一番幸せなことが起こったかのように喜んでみせた。
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