双子☆Love Another Story
「先輩!来週の日曜日は暇ですか?」




あれから洋子ちゃんはいつも昼休みに僕のところにやってきて、たくさん話をしてくれた。




「来週の日曜日?うん……暇だけど。」




「よかった!じゃあ、一緒に映画を観に行きませんか?」




「……映画?」




「はい!……もし良かったらですけど。」




僕は自分が、洋子ちゃんに特別な感情を抱き始めていることを何となくだけど気づいていた。




だから、洋子ちゃんが映画に誘ってきたことは、ドキッとした。




「……いいよ。」




……だけど。




「本当ですか!?やったぁ!!じゃあ、日曜日の10時に駅前で。」




……洋子ちゃんは、僕のことをしっかり見てくれる子かがすごく心配だった。



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