双子☆Love Another Story


「良かったですね。」




正直、映画の内容はどうでもよかった。




もともと好きなジャンルの映画じゃなかったっていうのもあるけど、




彼女のことが気になって仕方がなかったんだ。




「うん。良かった。」




彼女なら大丈夫な気がする。




「お腹すいたね。お昼にしよっか。」




「はい!」




洋子ちゃんはそう言って、僕のあとをついてくる。




「何か食べたいものある?」




「いえ、先輩が選んでください!」




僕が考えたのはこういう感じ。




選んだ店を、メールで佑樹たちに伝えて、そこにきてもらう。




で、トイレに行くと言って席を立って、佑樹と交代。




シンプルだけど、それが一番のやり方だと思う。




……きっと、大丈夫。


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