双子☆Love Another Story
ふぅ……腹減った。
あの子かぁ。
優介に言われたからやるけど、何か心が痛むな。
今の俺と優介の区別なんか、ごく親しい人間じゃないと分からないだろ。
「お待たせ。」
俺はそう言って、優介が座っていた席に腰をおろした。
「……どうしたの?」
彼女は俺が席に座るなり、俺の顔をじっと見つめてきた。
「……あなた、誰ですか?」
……彼女はとても落ち着いた声でそう言った。
「誰って、優介だよ?どうしたの?」
心の中は動揺してるけど、平静を装った。
「……すごく似てるけど、あなたは先輩じゃないです。雰囲気が違います。」
……すごいな。この子。