双子☆Love Another Story
どうしようか。
「……あのさ、ちょっと静かに聞いて。」
俺が彼女にそう言うと、彼女はゆっくり頷いた。
「俺はね、優介の双子の兄で佑樹っていいます。」
「双子の……」
「で、何でこんなことしてるかっていうと、君が俺と優介の区別がつくか試したっていうのが正直なとこ。」
「……何でそんなこと?」
「別に優介を庇うわけじゃないけど、あいつを責めないでやってほしい。今まで、俺と区別がつかない女子が多くてね、優介も傷ついてきたんだ。で、最近俺と同じ子を好きになって、その子は俺と付き合うようになってさ。恋に敏感になってたんだよ。」
俺がそう言うと、彼女は少し頬を赤らめた。