双子☆Love Another Story
「うん。優介は君のことを、こんなことしてしまうくらい意識してるってこと。」
俺がそう言うと、彼女はまた俺の目を見つめた。
「好きなんでしょ?優介のこと。だから、見分けられたんだよね。」
「……はい。」
「嫌いになった?優介のこと。」
彼女は首を横にふった。
「それはよかった。ごめんね。デートの邪魔して。あぁ、腹減った。優介、呼んでくるわ。」
「あ、あの!」
俺が立ち上がろうとすると、彼女がそう言った。
「ありがとうございました。」
……いい子だな。梨香には負けるけど。
「じゃあ。」
俺はそう言って、優介たちの元に帰った。