双子☆Love Another Story
佑樹は、笑ってた。
きっと大丈夫だと思った。
「……あの、その、ごめんね。」
席に戻ると、自然に言葉が出ていた。
「……いいえ。ちょっと驚きましたけど、ちゃんと見抜けた自分がいて、やっぱり先輩のこと好きだって思いましたから。」
……やっぱり、洋子ちゃんは違った。
梨香より好きになれる。
「……僕も好きです。こんな僕でよかったら、付き合ってください。」
「……はい。」
……これから、新しい道を歩むんだ。
「とりあえず、先輩じゃなくて、優介って呼んでみよっか。洋子。」
彼女は、顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
精一杯、大事にしようと心に誓った。
〜終〜