双子☆Love Another Story
僕は今、とっても幸せ。
「先輩!」
「遅かったね。」
「はい……数学の授業が伸びちゃって……」
彼女はきっと器用な人間じゃない。
でも、とても素直な人間だと思う。
「ていうか、また先輩って呼んでる。……付き合ってるんだから、僕のことは優介でいいよ?」
「分かってるんですけど……なかなか慣れなくて。」
「あと、敬語も。」
「……うん。」
僕たちは、毎日一緒にお昼ご飯を食べて、一緒に駅まで帰り道を歩くのが日課になっている。