双子☆Love Another Story


「よかったね。これで、優介の話がたっぷり聞けるね。」





悠斗って、本当にいいやつだと思う。





「……梨香とのことに、ちゃんとけじめもつけて、色々なことがあったけど、もう真っ直ぐに洋子を好きだって言えるよ。」





僕たちはベランダに出て、静かに話しだした。





「うん。」





「……最近、もっと洋子と一緒にいたい、もっと近くにいきたいって思うんだけど、お互いに照れ屋っていうか、上手くいかなくてさ。それに、洋子は1コしただから、時間も合わないし。」





「そんなことで悩んでるの?」





悠斗はクスクス笑いながら、そんなことを言った。






「好きな子に触れたいって思うのは当たり前でしょ?梨香ちゃんのこと好きだったときは、もうちょっと積極的だったと思うんだけどなぁ。」





……そうだったかなぁ。





「それに、その洋子ちゃんって子が1コ下の子だっていうのは、付き合う前から分かってたでしょ?それは、自分の臆病さを隠す言い訳だよ。」





悠斗の言葉が胸に響く。


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