双子☆Love Another Story
「まぁ、大切に思ってるからこそ、なかなか触れられない存在なんだろけど。きっと、優介に触れられるの、洋子ちゃんも待ってると思うよ。」
「……そうかなぁ?」
「そうなの!ほら、もっと自信持って!」
悠斗が僕の背中をピシッと叩く。
「……明日から、僕にお弁当作ってきてくれるんだって。」
「わぁー、人の惚気話って何か新鮮……」
「……いつも悠斗の惚気話を一方的に聞くばっかりだもんね。」
「そう?僕は話したいことを話してるだけなんだけどな。」
……ありがと。悠斗。
こうして、僕たちは自習なんか一切せず、ベランダで話をし続けていた。