からっぽの恋
それから二人でブランコに座って

女の子の話を聞いた。


「事情は解ったけど…
にしてもこんな時間に
一人で来なくても。」


「……暗くてよくわからなくて。
迷子になってしまって。」


「そうだったんだ。
でも、これで解っただろ?
ここがどれだけ危ないか。
気をつけないと駄目だよ?」


「本当にありがとうございます。
それじゃ…私はこの辺で。」


女の子が立ち上がる。

ホテルに戻ると言う。





このまま別れる?



んな事できるか。



せっかく見つけた宝物。












欲しい












気がついたら












女の子の手を握って












自分の部屋に向かった。
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