からっぽの恋
「彼氏とかいるの?」


「いない。」


「誰か好きな人は?」


「いない。」


「オレは?」


「感謝してる。」


「…………」



手を掴まれてるので

帰ることもできず。

しょうがないので

彼の問いに答えていく。



「オレ……こう見えて
人気ホストなんだよ?
結構有名なんだけど…」


「カッコイイとは思う。
他の女の子なら…
好きになるんじゃない?
廻りにいた女の子は
貴方みたいのがタイプだって
よく話してた。」


本当の話。

学校でも、彼みたいなタイプは

モテていた。





「お堅い方が好みで?」

















「人を好きになるって…
よくわからない。」
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