からっぽの恋
それから

彼の名前を知った。


『綺羅』



仕事で使ってる名前だと。

本名は言わなかったし

聞かなかった。

呼ぶ名があれば困らない。






あれから

軽く自己紹介して

お互いの事を軽く知った。




勿体無いと

ホテルをキャンセルしに行き

綺羅の部屋に泊まる事になった。

綺羅は仕事を休んで

数日観光案内してくれた。




私が住む部屋も

ここだと言って

探させてくれなかった。

一緒に住めばいいと。



何も払わなくていいし

空いてる部屋も使っていいと言った。



生活費が浮くのは都合がいい。

もしもの為に

貯めておきたかったし。


学校にも近かったから

了承した。












数週間後

















綺羅と私の



二人の生活が始まった。
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