からっぽの恋
『金曜日』

一週間の中で

一番訳の解らない日。


自分がそうさせた…






週末だから客も多い。

大事な客もよく来る。


アフターも断るわけにはいかない…






ちいが来て

一度アフターを減らしたが

客は納得してくれない。

彼女が出来たなんて言えない。



結局オレは操り人形。


女の欲を満たしてやって

地位と金を手に入れる。



何時までも居れるような

世界じゃない…

けど、先はまだ考えられない。




だから、やれる事を精一杯やる。












そのせいで




















ちいとの距離は一向に縮まらない。



















この前会ったばかりだし
















あれ




















もう二年も経ってる…














ちいは高校三年生。





















今年受験か…















いや、附属の大学あるんだっけ?






















ヤバイ

















ちいのこと

















まだ何にも知らない…
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