からっぽの恋

「ごめんなさい…」


いつも、泊めてもらったお礼に

ご飯を準備していた。

すっかり寝過ごしてしまった。


「気にすることないよ…
何か、昨日の僕みたい。」

春は笑って私の髪を撫でた。

凄く嬉しそうだったのは

気のせいかな？


「着替えて身仕度しておいで。
今日は僕が何か作ってあげるよ。」

そう言って春はキッキンに向かう。


「私にやらせて…ごめんなさい。」


急いで追いかける。


「ちい程じゃないけど…
僕の料理も中々だよ？」


春はニッコリ笑って

準備をし始めた。





ショックだった。


何でこんなに寝ちゃったんだろ。







取り敢えず

顔を洗って

シャキッとさせて

着替えを済ませ

キッチンへ向かう。





「お手伝いさせて。」


「……じゃ、飲み物お願い。
もうすぐ出来るから。」


私は頷いて

冷蔵庫からお茶を出す。



春は麦茶が好きらしい。

ちょっと意外だと思った。




「お待たせ…口に合うかな？」


春が持ってきたのは

カルボナーラだった。









お店で出てきそうな感じで

見とれてしまった。