からっぽの恋
スーパーまで

歩いて十五分程…


春が居るおかげか

いつもの道が

短く感じた。




「手…繋いでもいい?」


春が急に言うから

びっくりしたけど

寂しそうに笑うから

そっと手を伸ばして繋いだ。



恥ずかしかったのかな?

春の顔が見れなかった。








スーパーに着くと

普段あまり見ない所まで

隅々見て回った。

探検見たいで…

面白かった。


結局、春は飲み物数本買っただけ。


やっぱり着いてきてくれたのかな?


私の荷物は両手いっぱい。

春が私の荷物を持って

私が春の荷物を持つことに。





悪いと思って謝ったが

春は嬉しそうに笑うだけだった。







帰り道も

春と他愛ない話をして帰った。


途中通り道にある土手で

休憩することに。


二人で土手に座り

暫く辺りを眺めていた。
< 52 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop