からっぽの恋
それから
私が落ち着くまで
春は側に居てくれた。
自分の部屋に来るよう言われたが
これ以上、綺羅の機嫌を
損ねる訳にはいかないので
断った。
私はリビングで
綺羅の帰りを待つ。
綺羅が帰って来たのは
真夜中だった。
「……まだ、起きてたのか?」
綺羅はビックリした表情だった。
「おかえり。」
「た…ただいま…」
綺羅はゆっくり私に近づき
壊れ物を扱うかのように
やさしく抱き締めてきた。
お酒の匂いと
女物の香水の匂いがした。
「もう、変なこと
言うんじゃねぇぞ?」
「……わかった。」
綺羅は優しく私の髪を撫でる。
「オレのこと…嫌いになったのか?」
そんな事はない
私達の関係は
ちっとも進んでないわけだから…
好きでもない…
私は無言で、首を左右に
振るだけだった。
私は何で
ここに居るんだっけ?
私が落ち着くまで
春は側に居てくれた。
自分の部屋に来るよう言われたが
これ以上、綺羅の機嫌を
損ねる訳にはいかないので
断った。
私はリビングで
綺羅の帰りを待つ。
綺羅が帰って来たのは
真夜中だった。
「……まだ、起きてたのか?」
綺羅はビックリした表情だった。
「おかえり。」
「た…ただいま…」
綺羅はゆっくり私に近づき
壊れ物を扱うかのように
やさしく抱き締めてきた。
お酒の匂いと
女物の香水の匂いがした。
「もう、変なこと
言うんじゃねぇぞ?」
「……わかった。」
綺羅は優しく私の髪を撫でる。
「オレのこと…嫌いになったのか?」
そんな事はない
私達の関係は
ちっとも進んでないわけだから…
好きでもない…
私は無言で、首を左右に
振るだけだった。
私は何で
ここに居るんだっけ?