からっぽの恋
目が覚めると夕方だった。

ヤバい…寝過ごした。

仕事にはギリギリ間に合う。

急いで支度をする。



「おい、ちい……ん?」



リビングに行くと

ちいがソファの上で寝ていた。








珍しいな…



でも、相変わらず

可愛い顔して寝てやがる。

オレはそっと唇を重ねる。










寝てりゃ何ともないのに…

起きてる時は

どう接したらいいか解らず

素っ気ない態度をしてしまう。


些細な事で嫉妬する。





沢山、抱き締めて


キスをしたいのに





壊してしまいそうで





手が止まってしまう…











完全にガキだ。













近づくのが怖い














でも、オレだけのモノにしたい…







目を閉じ



もう一度キスをする。








唇を離して



目を開けると











ちいと目があった。
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