からっぽの恋
それからダチと上京して


面白半分でホストに。

今では人気上位をキープ

出来るまでに。






この日も

順調に仕事をこなし

上機嫌で帰る途中だった。


仕事が続きすぎて

流石に疲れたので

日付が変わる頃に上がる。

珍しく女の持ち帰りもせず

まっすぐ家に帰る予定だった。






「…っや……嫌。離して…」


暗い夜道で女の声が響く。

此処は華やかな仕事場から離れた

静かな住宅地。

この時間は人気が少ない。




ナンパか…痴漢か?

疲れてるし、面倒だな。




通り過ぎようとした

公園から声は聞こえる。








「嫌……んんっ…離して…」



木の陰から見えてしまった。

若い女の子と……

ジャンパーで身を隠した男。

痴漢か。




ってか、女の子…可愛くない?






気が変わった。
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