天に咲く花
『ていうか、そんなこと言って、実は紹介したくないだけじゃないの?別にきっかけ作ってくれるぐらいイイじゃん!カンジワルッ』

ていうか、今までシカトしたりして、こういう時だけ利用するようなヤツらに言われたくないし。

『自分から話し掛けること出来ないなら諦めたら。』

相手すんのも面倒臭くなって、荷物を持って教室を出ようとした‐。

『つうか、そんな態度だからハブられんじゃん。いっつも冷めた態度とって、ノリ悪いし、見下してんじゃねぇ~よ。』


………


面とむかって言われたのは初めてで、なんて返せばいいのか分からない。

あたしって、実は何も言えな人間だったのかな。弱い自分隠すのに強がってただけなのかな。



ショックで足が震えて、先に進めない。

どうしよう…。


放心状態でいると、急に目の前のドアが開く。


『ミク!先生に捕まって、遅くなったから、おいてかれたかなって思ったんだけど、見に来てよかったぁ~!』


アオイ、タイミングよすぎ。

これじゃ、好きにならないわけないよ。

まあ、すでに好きだけど。

『帰ろ。』

アオイの袖をひいて教室を出た。



それと同時に涙が溢れた…。
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