天に咲く花

黙って歩く帰り道。

突然泣いた後で気まずい。

何も聞かないアオイ。

沈黙も逆に気まずい。

『ねぇ、何も聞かないの?』


『ケンカしたん?というより、オレが見て思たんは、ミクが言ってた1対多数…てカンジやったな。』

せっかく止まった涙が溢れ出す。

『やっぱガッコーなんて行かなきゃよかった…。勘違いじゃなかったんだよ。あたしシカトされてた。見下すなとか、冷めてるとか…。そんな風に思われてたこともショックだったけど、言い返せない自分もウザイ。もう辞めようかな…。もともと目的があって行ってるガッコーじゃないし、勉強も苦手だから行く意味ないし。』


あたしは、グチってる自分が1番キライ。最悪なことに、今好きな人にグチってる。
なんか、全部イヤになってきた。

『人とのつながりって、めっちゃ難しいよなぁ。育った環境が違う、自分以外の人間なんやから、考え方とか感じ方が違うのあたり前やのに、一緒おらなあかんねんから。うまくやるには、共通点見つけるか、敵つくって団結するかしかないんかもな。オレは前者でありたいなぁ。1番ええのは、真逆な人間やのに、自然と息が合う仲間と出会うことやろうけど、なかなかなぁ~。』

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