天に咲く花
『なぁんか、女の子の集団って、メッチャ苦手やねん。しかも、昨日黒い所を目撃してしまったしなぁ…。
教室行けるか?大丈夫?』

昨日のコトを一応気にしてくれてたみたい。

『ありがとう。大丈夫。』

笑顔で答える。

『そっか。ほな、また昼休みにくるわ~。』

そう言って、アオイは教室に向かった。

“昼休みに会える”

単純だけど、それだけで授業が頑張れる気がする。

来たくなかったはずなのに。

教室に入ると‘あのコ’がいた。

1人で机に向かって本を読んでる。

教科書に書かれたヒドイ言葉。
気になってたけど、自分のコトに必死で何も聞いてない。

『おはよぉ。』

とりあえず挨拶してみた。

『…。』

シカトされたけど(汗)

『あたし、ミクって言うんだ。あんまガッコー来ないから知らない人多いと思うけど(笑)』

『…。』

やっぱ返事なし。

『うん…邪魔してごめんね。読書中だもんね。また後で話そう。』

とりあえず、1度諦めて席についた。

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