鳥籠の姫
「あーずーさ!おはよう。」
後ろからいきなり真紀ちゃんに
抱き着かれてびっくりした。
「おはよう真紀ちゃん。」
真紀ちゃんは私の幼なじみで
面倒見がいいお姉さん的存在。
「ちょっと梓。
昨日あれからどうなったか
私に報告しなさいよ。」
真紀ちゃんを見ると
目がギラギラしてて
逃げれない事を悟った。
観念した私は昨日の全貌を話す。
「うそ。キスぐらいしなよ!」
なぜか真紀ちゃんに怒られる私。
「なに言うの?そんなん無理だよ。」
「陸君が梓を連れ出したのは
間違いなく気があるからでしょ?」
なぜか熱くなる真紀ちゃん。
「それとキスは関係ないよ!」
すこしうろたえて弁明する。
「梓が好きなら両想いでしょ。」
「気になるだけで好きかは分かんないよ」
またまた。とでも言うように
私の肩を叩く真紀ちゃん。