鳥籠の姫
そう、最初の異変は男子友達との帰宅を
陸くんに目撃された時だった。
「あ、陸くんっ///」
向かいから歩いてくる陸くんに向かって
大きく手を振ってアピールする。
「おぉ、梓やん!!」
そう笑う彼は隣の友達を見て
急に笑みが消えていった。
「友達の根本くんです。」
そう紹介する。
「ちょっとこっちこい!」
そう言うなり私の手を強く掴んで
自分の方へと引き寄せる。
「俺が送ってくからもう帰っていいよ。」
そう根本くんに言い捨てた。
「ちょっと、根本くんに失礼だよ!!」
そう言うと、、、
さらにむすっとした顔になる陸くん。
「じゃあ、俺は失礼します。」
「あ、ごめんね根本くん。
今日はありがとう。」
そう来た道を引き返そうとしてる
根本くんに向かって叫んだ。