STAR SEEKERS 〜 星を探す者たち 〜


「………まったく………ここは幼稚園か………?

お前ら、やる事がガキなんだよ……。」


そう言って、一番奥の席で今まで黙って聞いていたクラウスが深々とため息をついた。


オールバックに整えられた光沢のある黒髪がいかにも優等生、といった雰囲気を出している。


「そう言うお前はどーなんだよ、クラウス!……まさか相手が女だからって手ェ抜いたワケじゃねェよなァ?…おい!」


何故か厳しい表情で詰め寄るザハロ。


クラウスが手合わせした教官の紅一点、エレーナ女史に対してザハロが気があるというのがバレバレである。


「……三本取ってもまだ向かわれて来たので、やむなくバッテリーを狙った。

……まさか悔しさのあまりに泣かれるとは思ってもみなかったがね……。」


思い出すのもウンザリ、といった感じでクラウスは淡々と語った。


だがその言葉を聞いて、ザハロの表情が一変していた……!


「テ、テメエ………!!ンな事が許されるとでも思ってンのかァーーーっっ!!!」


ザハロは軽業のようにテーブルに飛び乗り、目にも止まらぬ速さでクラウスの顔面めがけてドロップキックを放っていた!




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