Secret LOVE〜秘密×恋〜


───放課後


「よぉ。お待たせ。」


「あ、龍...全然待ってないし!!」



龍と会うのはこれが2度目。

1度目は教室で大泣きしちゃったから...ちょっと気まずい...



龍は身長180cm。
150cmのあたしとは30cm差だ...
二人並ぶとどうしても見上げる形になっちゃう;



「久しぶりだな。てか、まともに話すのは初めてか(笑)」


「そうだね♪...でもなんで急に??」


「んー??ちょっと話したいって思ったから。」


「...そか。彼女サン怒らないかなー??」



うわー...嫌味な言い方...
最低だな、あたし。


「大丈夫だろ。最近あいつ冷たいし...もぅ別れるかもな。」


「...ふーん...そっか。」


「...なぁ。なんでずっと下向いてんの??」


「えっ!!ん...と、ちょっと緊張しちゃってさっ!!アハハ...」


「...ちゃんと前向けよ。下ばっか見てたってどーにもならないだろ??藍は下ばっか見てる。...あいつのことはもぅ、忘れろよ。」


「───っ!!...龍に...龍にあたしの気持ちなんて分かるわけないじゃんっ!!忘れるなんて...出来ない...もん...っ」


あ...ヤバ、また泣いちゃった...。



「あいつさ...お前と付き合う前から咲と付き合ってたんだよ。多分、お前と付き合いだしたのがバレそうになったんじゃん??それで別れた。俺は、そう思うな。」



う...そ...
トモがそんなこと...するはずない...ょ...



「...あいつは忘れろ。忘れられないなら...俺が忘れさせてやる。」


そう言って抱き締める龍。



でも...でも、龍には...



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