空唄




「お前は、
純粋すぎんだよ…」




隼人、声震えてる?

もしかして…あたしを
心配してくれてるのかな。


昔の話、隼人にはした事あるし…トラウマも知ってるから…。




「はや…っ」




あたしの唇に、
隼人の唇が重なった。



触れるだけの、
優しいキスだった。





「はや、と…」


数秒後、唇が離れて
少し俯く隼人に
あたしは声をかけた。



「悪い…時間だから帰る。
またな。」




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