空唄
「いつまでもそんなんじゃ、
幸せ逃すぞ。」
「うっ…!!!痛い事言うね…
分かってるよ。」
「いい感じにはなってる?」
「普通に仲はいい。」
「じゃあ遊べ。デートしろ。」
「あ、今週会うよ。
てか明日の夕方。」
「まぢで!?
頑張れよ!www」
「ぅん、がんばる!」
こ-ちゃんとは、
2年の初期に席が隣で
仲良くなった。
うちのクラスは理系で、
人数が文系と比べて少ないから
クラス替えが無かったの。
で、そのまま持ち上がり
ってこと。
ちなみに県外から来た人で、
有名なサッカーチームの
ユース(?)に入ってる。
「お前さ、押しが足らないの。
自分で分かってる?」
「は、はぃ…
百も承知です、はい。」
「大体、お前は…」
あああ。また始まってしまった。
こ-ちゃんはよく、あたしに
こうやって説教をする。
筋が通っている言い方だから
あたしも反抗できないの。