空唄
=*=*=*=
部活が終わり、
あたしは1人で
駐輪所に向かっていた。
う〜…疲れた。
てか最近イキなり涼しくなった。
風邪ひかないよ-にせねば。
「ぉ?」
ふと携帯を見ると、
青い光がチカチカしていた。
青ってことは、男友達か。
あたしの携帯はグループ別に
ランプの色を変えてある。
ちなみに女友達がピンク。
「はぃ、もしも-し。」
『何そのやる気無さそうな声。』
「えっ、は…??
永遠……?」
『うん。部活終わった?』
「終わったょ-(^ω^)
今駐輪所。」
『そっか、お疲れ。
てかさ…やっぱ今日会わねぇ?』
「あ-いいよ〜…って、え!!?」
『やっぱ急すぎ…?』
「や、時間もあるし
大丈夫だけど…心の準備、
できていません。」
『ばか(笑)
そんなんいらないでしょ。』
「いるのですが…。
まだ電話以外でまともに
話したこと無いし…。」
でも今日なら大丈夫だ。
化粧品も何故か持ってるし、
肌の調子もいい。
髪型もさっきまで縛ってたが、
今日はふわふわ巻きだから
癖もついていない。
『じゃあ俺、今から
そっちの駅行くよ。』
「え!いいょいいょ!
永遠、家までチャリじゃん。
あたしが行くよ、買い物するし。」
『分かった、さんきゅ。
じゃあ改札んとこで
待ってるから。』
「はーい。」
ぴっ(切)
ちょ、え。なに?これ。
やば、緊張してきた。
てか何故明日じゃなく今日?
何かあったのかな?
ちょっと色んな事を考えながら
あたしは駅に向かった。