空唄


ママの声がデカすぎて、
音漏れしたから聞こえた。



「はぃ、はい…分かりました。
では、失礼します。」



永遠は少し微笑みながら、
電話を切った。

ママ、何か余計なこと
言ったんじゃ…(´・ω・`)



「な、なんだって…?」

「ぁ?あぁ、もう遅いし
俺なら大丈夫そうだから、
よろしく頼むってさ!」

「そ、それだけ?」

「それだけって?」

「や、もっと余計なこと
言うと思ってたから。」

「あ〜…言ってないょ。」



ホントかな。
じゃあ何でそんな
嬉しそうなの?



「…。」


《あのこ、男の子苦手なの。

でも、あのこが選んだ
アナタだったら…
きっと大丈夫ね。


光をよろしくね。》





ママがそんなことを
言っていたなんて、


あたしは知らなかった。




「じゃ、そろそろうち、
行きますか(^^)」

「は、はひっ!」

「緊張しすぎ(笑)」



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