空唄
=*=*=*=
ガチャリと音を立てて
その扉は開かれた。
これは我の人間としての、
生きる者としての器を
計るための門であり、
「四天王との戦いの幕が
切って落とされ…」
「いい加減に止めろ、
その中2設定…!!!」
「ぁ、ナイスつっこみだよ。
永遠もなかなか
お笑い極めてるね。」
「いや極めてねぇし。
はぁ、いいから入るぞ。」
「え!ちょっ…!」
「ただいま-…」
だだだだだだだだだ…ッ
「「「おかえりー!」」」
「はうっ!?」
家に入るなり、
ママさん・お姉さん・お兄さんが
すごい勢いで走って来た。
「あああああの!
宮野光と申します!
ぇと…永遠君とは恐れながら、
お付き合いさせてもらってます!
この度はうちの勝手な都合で、
多大なご迷惑をおかけして
大変申し訳なく…!」
「可愛い〜(><)vV」
「………(´・ω・`)へ?」
「も-!こんな可愛い彼女いて、
なんで紹介してくれなかったの!」
「いいのよ、光ちゃん。
そんな堅苦しい挨拶は。
ゆっくりしていってね?」
「ほ-…これが永遠の彼女かぁ。
めっちゃ優しそうじゃん!
前のとは大違…ぶはっ!」
「ばか!今カノの前で
何て話出してんのよ!
光ちゃん、上がって?♪」
「は、はぁ…
ォ、おお邪魔します…!」
「だから、そんな緊張すんなよ;」
緊張しないなんて、
そりゃムリっすよ永遠さん。
いくら面白いご家族でも、
やっぱり失礼の無い
ようにしなきゃ!!
印象悪くなっちゃうし。