空唄
「永遠、とりあえずお風呂
入って来なさい?
汗かいたんでしょ。」
「ぁ、そっか。
光に余計なこと言うなよ?
じゃ、ちょと待ってて。」
「うん。」
「恭佳も、明日早いんでしょ?
準備してきたら?」
「はぁ〜い。
ぢゃあね光ちゃん!」
そう言って恭佳さんは、
自室へと戻って行った。
明日何かあるのかな、なんて
考えていたらママさんが
「明日大学のイベントなのよ。」
と言っていた。
「私ね、本当は光ちゃんのこと
何回か見たことあるのよ?」
「えっ!そうなんですか?」
知らなかった…
あたし会ったことあったんだ。
「大会や練習試合で、何度かね。
あなたを見た時、ホントに
頑張り屋さんな子だなって
思ったわ。
部員さんたちを支えるので
一生懸命で、
いい子そうだなって
ずっと思ってたのよ?」
「いやいや、あたしはただ
マネージャーとして
当たり前のことを
当たり前にしてただけですよ。」
「それって、簡単そうで
難しいことじゃない。
だからね、永遠と付き合う子が
あなたで良かったって
心から思ってる。」
なんか無性に照れた。
ママさんがそう言ってくれて、
ホントにホントに嬉しくて
泣きそうになった。