雪の華、君の香り、君ヲ想う
「ねぇ、真治。」


「んんっ!?」


瑠香が笑顔で俺の横に座った。


「クリスマス、一緒に過ごせる?」


「クリスマス?」


「うん・・・」


瑠香は恥かしそうに
上目使いで俺を見る。



そんな目で見られると男は弱いもの。
しかし、瑠香はそんな
駆け引きはできない。

ずっと一人でいたから、
男というものも、付き合うということも
全くの無知なんだ。


映画やドラマに憧れる純粋無垢な女の子。


でもどこで憶えたのか
キスの迫り方だけは知っている。





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