雪の華、君の香り、君ヲ想う
ドカン!!


「きゃっ!!」


嘉美は地面にへたり込んだ。


香川は人気のないところへ
嘉美を連れて行き、
近くにあった掃除道具入れを蹴った。


「おまえ気に入らんわ。」


香川はそう言って嘉美を睨みつける。


気に入らない・・・

そんなのまったく理不尽な怒りだ。
ただ自分が気に入らないだけで、
香川は嘉美にあったっていた。


「何ニコニコしとんねん!!」


ガン!!


香川はまた掃除用具入れを蹴る。


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