雪の華、君の香り、君ヲ想う
「また来たんか?
今日は診察の日ちゃうやろ?」


「うん、でもここに来たら
真治に逢えると思って。」


そう言って瑠香は嬉しそうに笑顔を見せた。


「そっか。」


俺はその笑顔に少し笑みを返して、
机に向かい瑠香に背を向けて座った。


「もうっ!!」


きっとそんな俺の姿に膨れっ面の瑠香、
その視線が背中に突き刺さる。





< 13 / 304 >

この作品をシェア

pagetop