雪の華、君の香り、君ヲ想う
瑠香はこの病院の患者で、
通院して約1年になる。
先生のカウンセリングを
受けながら治療していた。


診察以外にもよくここに来ては
俺に会いに来る。


そう、あの日以来、瑠香は俺に
特別な感情を抱くようになった。


瑠香が飛び降り自殺を
しようとしたあの日から・・・


俺があの時、あんな言葉を
言ったばっかりに・・・



『おまえを思い出にしないでくれ・・・』



瑠香を引き止めたくて言った言葉が、
逆に瑠香を苦しめることになるなんて・・・





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