雪の華、君の香り、君ヲ想う
「もう綺麗な私じゃない・・・

もう・・・もう・・・」


私は汚れたの・・・


言葉にできない苦しみを
瑠香は心で呟く・・・


瑠香は自分の体を抱きしめ
その場に崩れ落ちた。


「ううっ・・・うう・・・」


大粒の涙をボロボロと地面に落とし、
傷ついた体を強く抱きしめる。

自分でその体をつつみ
必死に守っている、
その苦しみを嘆いている。


「瑠香・・・」


俺はその姿に見て拳を握り締めた。


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