雪の華、君の香り、君ヲ想う
「すいません・・・」


瑠香は涙を拭いながら
泣いてしまったことを謝り頭を下げた。



パチパチパチパチ。


するとその瞬間、
会場から拍手が起こった。


何かを言うわけでもなく、
ただ瑠香の想いに寄り添うように
大きな拍手が瑠香に贈られた。


何人かの観客は涙を流し、
瑠香に拍手を贈っている。


それを見て、また瑠香も涙を流した。



瑠香、届いてるぞ。

おまえの気持ちはみんな届いてるぞ!!


止めどなく流れる涙、
俺も精一杯拍手を贈った。




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