雪の華、君の香り、君ヲ想う
今思えば、この歌は
俺への告白だったのかもしれない。


俺はこの歌を聞いて、
ただ、みんなの顔が浮んでいた。

西村先生や佳奈、嘉美ちゃん
瑠香のご両親の顔が・・・

瑠香を思う人たちの顔が・・・


俺は鈍感だから
瑠香の想いには気付かなかった。



さくら舞う風の中、
気持ちよさそうに歌う瑠香。


あの時、初めて見た瑠香の姿・・・

粉雪が舞う中歌ってた、
まるで雪の華のような、あの姿・・・


あの時見た姿と今も同じだ。













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