雪の華、君の香り、君ヲ想う
「お母さん、高志くんの気持ち、
わかっていただけましたか?」


「ああ・・・はい・・・」


「お母さん達が高志くんを思って
そうしてきたと俺はそう思ってます。
けど、度を過ぎる思いや期待は
子供を壊してしまいます。

良かれと思ってやってることでも、
子供には辛いこともある。
それをわかってあげてください。

そしてもう一度話し合ってみてください。
もちろん高志くんのことを考えて、
目線を合わせて考えてください。

ちゃんと高志くんにも意見の場を
与えてあげてくださいね。」



「わかりました。
主人とよく話し合ってみます。」


お母さんはそう言って、
納得してくれた。



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