雪の華、君の香り、君ヲ想う
◇◇◇◇◇


あれは俺が中学一年の時やった。


学校が終わり、みんなで帰ってた。
俺の友達、加地や比嘉、
もちろん佳奈もいた。
男女8人、俺たちは仲のいい仲間だった。


みんな学校帰りに近くの公園で
遊んだり、しゃべったりしてた。
けど門限があった俺は、
いつも先に帰っていた。


そんなある日、友達の親の会社で
バイトしていた高校生、
村瀬直哉がたまたま公園にいた。


俺たちは彼を直哉兄と
いつもそう呼んで慕ってた。


直哉兄は本当の兄貴のように
俺たちを可愛がってくれて、
何かあればいつも助けてくれた。


佳奈も何度も助けられてた。






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