雪の華、君の香り、君ヲ想う
みんな直哉兄と言って寄って行った。


でも俺は行けなかった、
行くと帰りたくなくなる。

俺は帰らないと行けないから・・・


俺も遊びたい、直哉兄と話したい、
けどそれは出来ない。
家に帰らないと親に怒られる。


俺は、はしゃぐみんなを遠めに
「俺、帰るわ!!」そう言った。


「真治、今日ぐらいええやんけ、
みんなで遊ぼうや。」


「そうや真治、遊ぼ!!」


俺は嬉しかった。

付き合いの悪い俺を今でも
こうやって声をかけてくれる
みんなの気持ちが。





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