雪の華、君の香り、君ヲ想う
「でもね、妻はそんな俺に笑ったんです。


俺をまっすぐ見てニコリと・・・


そして言いました。


『いいよ。』


って・・・



「はっ!!」


俺はそこで我に返りました。

俺は何をやってるんだ?

俺は一体・・・


俺はあんなにやさしい妻を・・・

この手で・・・

この手で殺そうと・・・


ううっ・・・」



男の人はすべてを話して、
その場に泣き崩れた。






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