たからもの
「それで今からのHR、自己紹介の後に係や委員会を決めたりしたいんだが……進行を学級委員にお願いしたい」
途端に教室がざわつく。
当たり前だが、まだ学級委員は決まっていない。
つまり、今から決めるという事だ。
各クラスの学級委員は男女1人ずつ。前期が4月から9月まで、後期が10月から3月までと校則で定められている。
「しかしクラス替えしたばかりだから、お互い相手の事はよく知らないだろう。だから前期は、去年でも一昨年でも、学級委員の経験がある者にお願いしたいと思う」
そう言って折笠は教室中を見回した。
なぜだかみんなに緊張が走る。
そしてその緊張感を走らせた視線は、隆人で止まった。
「お前、古橋、だっけ。学級委員やってた事あるよな?」
「はい。俺やりましょうか?」
自分が薦めるより先に、隆人が名乗り出たので、少し驚いたようだった。
「そうしてくれると助かる。じゃあ、後は女子だけど」
途端に教室がざわつく。
当たり前だが、まだ学級委員は決まっていない。
つまり、今から決めるという事だ。
各クラスの学級委員は男女1人ずつ。前期が4月から9月まで、後期が10月から3月までと校則で定められている。
「しかしクラス替えしたばかりだから、お互い相手の事はよく知らないだろう。だから前期は、去年でも一昨年でも、学級委員の経験がある者にお願いしたいと思う」
そう言って折笠は教室中を見回した。
なぜだかみんなに緊張が走る。
そしてその緊張感を走らせた視線は、隆人で止まった。
「お前、古橋、だっけ。学級委員やってた事あるよな?」
「はい。俺やりましょうか?」
自分が薦めるより先に、隆人が名乗り出たので、少し驚いたようだった。
「そうしてくれると助かる。じゃあ、後は女子だけど」