たからもの
誰も手を挙げなかった。
隆人と学級委員をする事は、女子生徒にとって夢のような事なのだが、誰も学級委員を体験した事がない、というにが現実だった。
「そうか。じゃあ有原、お前やれ」
「えっ!?どうしてですか」
「だって誰も学級委員やった事ないっていうから仕方なく。ほら、お前出席番号1番だろ」
「いや、意味がわからな……」
そう言いかけていると後ろから今日香に制服を引っ張られた。
ブレザーに皺が寄る。
「よかったねー、翼!!先生、この子とても真面目な子なんです。きっとクラスのために貢献してくれますよ」
「ほう」
折笠は不敵な笑みを浮かべた。
そしてクラス中の女子からは恨めしそうな視線が送られる。ここで断ったら、後々面倒だと思った。
「わかりました、やります」
隆人と学級委員をする事は、女子生徒にとって夢のような事なのだが、誰も学級委員を体験した事がない、というにが現実だった。
「そうか。じゃあ有原、お前やれ」
「えっ!?どうしてですか」
「だって誰も学級委員やった事ないっていうから仕方なく。ほら、お前出席番号1番だろ」
「いや、意味がわからな……」
そう言いかけていると後ろから今日香に制服を引っ張られた。
ブレザーに皺が寄る。
「よかったねー、翼!!先生、この子とても真面目な子なんです。きっとクラスのために貢献してくれますよ」
「ほう」
折笠は不敵な笑みを浮かべた。
そしてクラス中の女子からは恨めしそうな視線が送られる。ここで断ったら、後々面倒だと思った。
「わかりました、やります」