たからもの
物事を秘密にするのは苦手だ。翼は17日までソワソワしていた。
17日、当日。天気は晴れ。待ち合わせ場所の店の前は若者で賑わっていた。
1番最初に来たのは柚葉、2番目が翼、最後が隆人だった。
「翼ちゃん、今日香ちゃんに気づかれなかった?」
「うん、多分」
隆人の問いに、曖昧に答える。
「翼、何かあったの?」と聞かれ「なんっっにもないよ!」と答えた。その時ばれたかもしれない。
「とりあえず店入ろうぜ~。何か寒い」
柚葉が両腕を摩りながら店内に早歩きした。
5月といってもまだ寒い。
「あいつ大丈夫かなぁ」
隆人は小さく呟く。そして2人も柚葉の後に続いた。
17日、当日。天気は晴れ。待ち合わせ場所の店の前は若者で賑わっていた。
1番最初に来たのは柚葉、2番目が翼、最後が隆人だった。
「翼ちゃん、今日香ちゃんに気づかれなかった?」
「うん、多分」
隆人の問いに、曖昧に答える。
「翼、何かあったの?」と聞かれ「なんっっにもないよ!」と答えた。その時ばれたかもしれない。
「とりあえず店入ろうぜ~。何か寒い」
柚葉が両腕を摩りながら店内に早歩きした。
5月といってもまだ寒い。
「あいつ大丈夫かなぁ」
隆人は小さく呟く。そして2人も柚葉の後に続いた。