桜が散る日
「……。


私に…できるかな?」







ポロ





「できるわ。
北山さんの手紙も、想いも消えたりせん。」





ぎゅっ



私は唇を強く噛んだ。




鞄の中から


ファイルに挟んだ
封筒を出した。




カサッ





封を切った。






私はその手紙をひろげて


目を通し始めた。
< 209 / 243 >

この作品をシェア

pagetop