桜が散る日
「さて、
そろそろ時間のようだ」






北山さんの手が


私を通り抜けた。





「泣き止んだ?」




「……はい、大丈夫です

あの…私に愛を教えてくれてありがとうございました」





もう泣いてなどいなかった。
< 238 / 243 >

この作品をシェア

pagetop